女性組織、労働保険事務組合など

大分県農協生活指導員連絡協議会

大分県農協生活指導員連絡協議会の概要

 昭和52年(1977年)7月に、会員相互の連絡協調により農協指導事業の強化を図り、組合員の暮らしと健康を守るとともに地域社会の発展に寄与することを目的に、設立された協議会です。
 会員は、県下JA(農業協同組合)の「生活指導員」並びにこれに準ずる職員です。
 協議会の主な活動としては、生活指導員の資質向上に向けた研修会の開催や各種研修会への参加支援を行っています。
 事務局は、大分県農業協同組合中央会に置かれています。

大分県農協生活指導員連絡協議会機構図

生活指導員とは

 組合員や地域住民の生活改善と向上をはかるため生活全般にわたる指導や助言、相談活動を行う専門員のことです。 生活指導員の役割としては、JAの生活面の活動方針に従い、他部門の職員と協力関係を密にして、JAの各種事業・活動を総合的に生活改善に結びつけることです。
 生活指導員の活躍の場は、生活指導事業・生活活動と呼ばれる分野ですが、近年では、取組みを強化している「JAくらしの活動」が活躍の場となっています。

 農協生活指導員の養成講習は、昭和37年より開始され、昭和47年から各地区ブロックで県中央会の共同事業、または県単独の事業として行われました。
 現在、JAグループ大分では、「生活指導員認定研修制度」により生活指導員の養成を行っています。

JAくらしの活動とは

 組合員・地域住民が、くらしの中での様々な思いやニーズを実現していくために行う自主的な取組みを、JAが食農教育や高齢者生活支援等を通じてサポートする活動のことです。
 平成21年に開催されたJA大会で、くらし・地域に目を向け「農」を基軸とする地域の協同組合として役割発揮をすることが決議され、くらしの活動が定義されました。
 また、平成24年12月に開催されたJA大会では、くらしの活動を組織基盤対策の一環として位置づけ、活動体制を強化し、JAの支店・ファーマーズマーケット・介護施設等を地域コミュニティーの拠点として活動を展開することを決議しました。
 さらに大会では、「つながり」づくりに向け、JAの強みである「食と農」を基軸として組合員・地域住民の世代間交流ならびに地域内外の交流を積極的にすすめる「JA交流活動」が新たに定義されました。
 組合員・地域住民の「くらし」という広い領域にわたる「くらしの活動」をJAグループ大分では次のとおり区分しています。

活動領域 取組み事例
1.食と農をつなぐ活動 学童農園・農業体験、料理教室、地域文化伝承、地場産農産物の提供、農産物直売
2.高齢者生活支援活動 助けあい活動、ボランティア活動
3.環境保全活動 リサイクル活動、ゴミ減量化、環境美化活動
4.健康管理活動 健康教室、健康診断の受診活動
5.地域貢献活動 地域行事への参加、地域清掃活動
6.くらしの相談活動 年金・ローン相談会等各種相談会
7. 組合員組織育成支援活動 女性組織活動支援、目的別グループ育成・支援、各種研修会・セミナー、文化教室

JA交流活動とは

 地域内外の「交流」を切り口として、様々な協同活動・事業の有機的連携により、新たな価値を創造し、地域の活性化をはかるJAの取組みで、人と人とのつながりをもとに「人・モノ・情報」の交流を築くことを目指した活動です。

認定研修制度とは

 JA生活指導事業担当者に必要な知識・技能についての研修を行い、生活指導事業の質的向上をはかる目的で、平成24年度から実施された研修制度です。
 指定する10科目の研修科目と先進JAの取組みを学ぶ県外研修の全てを受講したものを、「JAグループ大分生活指導員」として認定しています。

指定10科目
  • JAの組織・事業・運営
  • JAの生活指導事業の方向と展開
  • 家政学(家庭生活の経営と管理)
  • 女性組織の運営
  • JAの生活活動の企画と運営
  • ライフプラン
  • 健康管理活動
  • 介護保険事業と高齢者福祉活動
  • 認知症サポーター研修
  • 食育・食農教育活動